2025年10月28日 コラム

訳あり物件はどう売る？後悔しないための売り方とポイントを解説

 

 

 

「訳あり物件を所有しているが、売れるのか不安」「通常の物件と同じように売却できるのか分からない」

そんな悩みを抱える方が近年増えています。

 

札幌市内でも、高齢化や相続、空き家問題の影響で、いわゆる“訳あり物件”を所有している方からのご相談があかり不動産に多く寄せられています。「放置していても固定資産税ばかりかかる」「相続したが住む予定はない」といったケースも珍しくありません。

 

本記事では、訳あり物件を少しでも有利に売却するための正しい知識と具体的な売り方、売却時の注意点についてわかりやすくご紹介します。

 

そもそも「訳あり物件」とは？

 

訳あり物件とは、「通常の不動産市場では敬遠されやすい事情を抱えた物件」のことを指します。法律上に明確な定義があるわけではありませんが、一般的には次のような物件が該当します。

 

・建物内で自殺や孤独死、事故が発生した「心理的瑕疵物件」

 

・火災や水害の被害歴がある物件

 

・空き家状態が長く、老朽化やごみ屋敷化している物件

 

・隣人トラブルや反社会的勢力が関与しているとされる物件

 

・接道義務を満たしておらず建て替えできない土地（再建築不可）

 

・相続で複数人が権利を持ち、調整が困難な共有物件

 

こうした物件は、「住みたくない」「リスクがありそう」と判断されやすく、通常の物件に比べて売却が難しくなることが多いです。

 

訳あり物件でも売却できる？ポイントは「売り方」にあり

 

結論から言えば、訳あり物件でも売却は可能です。ただし、売却価格やスピード、買主の層などは通常の物件と大きく異なるため、売却方法を間違えると「売れない」「二束三文で手放すしかない」という状況になりかねません。

 

大切なのは、その物件の「訳ありの内容」に応じた適切な売却戦略を立てること。例えば、心理的瑕疵がある場合は告知義務が発生しますし、老朽化が進んでいる物件では解体後の更地売却を検討することもあります。

 

売却方法は大きく分けて2つ

 

訳あり物件の売却には、主に「仲介」と「買取」の2つの方法があります。

 

① 仲介による売却

 

不動産会社に依頼し、買主を探してもらう方法です。相場に近い価格で売れる可能性がありますが、時間がかかることや、訳ありの内容によっては購入希望者が現れないリスクもあります。

また、心理的瑕疵や事故歴などは、必ず事前に告知しなければならないため、買主の理解を得るまでに労力を要します。

 

② 買取による売却

 

不動産会社や専門の買取業者が直接買い取ってくれる方法です。訳あり物件に特化した業者であれば、現状のままでも買い取ってくれることが多く、スピーディーに現金化できます。ただし、買取価格は市場価格より下がる傾向にあります。

 

「時間がかかっても高く売りたい」なら仲介、「早く手放したい」「手間をかけたくない」なら買取が向いていると言えるでしょう。

 

売却時に気をつけるべき法律とマナー

 

訳あり物件を売却する際には、「告知義務」を含むいくつかの法的ルールに従う必要があります。たとえば、過去に事故や事件があった場合、買主にその事実を伝えないと「契約不適合責任」を問われることがあります。

 

また、ゴミ屋敷化している場合には、売却前に近隣住民との関係性を調整することも大切です。売却後のトラブルを防ぐためにも、専門家のアドバイスを受けながら進めるのが安全です。

 

あかり不動産では、札幌市内の訳あり物件に関して、法的な配慮と周辺環境への配慮を踏まえた売却戦略をご提案しています。

 

売却前にできる対策とは？

 

少しでも高く、スムーズに売却するためには、事前の準備が鍵になります。

 

たとえば、建物の状態が悪い場合でも、簡易的な清掃や雑草の除去だけでも印象は大きく変わります。また、心理的瑕疵物件であっても、リフォームや供養を行うことで、買主の不安を軽減することが可能です。

 

相続や権利関係が複雑な場合には、司法書士や弁護士などの専門家と連携し、名義や登記の整理を行っておくことも重要な準備のひとつです。

 

まとめ：訳あり物件でも「売り方次第」で可能性は広がる

 

訳あり物件だからといって、売却をあきらめる必要はありません。物件の状況に合わせた適切な売却方法と、必要な準備を進めることで、納得できる形で手放すことは十分に可能です。

 

あかり不動産では、札幌市を中心に、訳あり物件の売却に関するご相談を多く承っております。事情が複雑な物件でも、法律や地域の状況を考慮した上で、最適なご提案をいたします。

 

「売れないかもしれない」と感じている物件こそ、ぜひ一度私たちにご相談ください。あなたにとって最も現実的で負担の少ない売却プランをご一緒に考えます。